川西能勢口の相続・遺言相談室|相続人調査や遺産分割協議書を安価な費用で

HOME相続人調査とは法定相続情報一覧図財産目録の作成相続人による遺産分割協議書
争族を回避する遺言書の活用よくある相続トラブル相続どうするQ&A料金表事務所概要

よくある相続トラブル

相続トラブル


【長男Aの主張】
「俺は両親と暮らしていた。父親の死後、母親は施設に入れる。手続きは俺が全部するから遺産分割は必要ないよ!」

>> 解決例
父の死後、遺産分割協議をもちかけたBさん(次男)の遺産分割協議案を長男は拒否します。まず、遺産分割協議を要求しましょう。
母親には配偶者居住権も新設されました。Aさんが応じないなら家庭裁判所へ調停を申立てましょう。

【喪主Bの主張】
「父の遺産は少しだけだった。俺は喪主として煩わしい葬儀を仕切った。葬儀で遺産は使い果たしたから遺産分割なんてないよ!」

>> 解決例
葬儀費用を相続人全員の合意無く遺産から流用したなら問題です。
支出した葬儀費用も含めた被相続人の財産について財産目録を作り、その上で遺産分割協議を行いましょう。

【兄Cの主張】
「お前は結婚してこの家を出たから相続人ではない。相続人は同居している母親と俺だけだよ!」

>> 解決例
家督相続が行われていた旧世代の相続ルールは適用されません。
妹を含めた相続人全員の合意が無い遺産分割は無効です。妹さんも相続人です。兄が納得しないなら家庭裁判所に調停を申立てましょう。

【兄Eの主張】
「商売をしていた父親には不動産もあるが、借金もある。めんどうな手続きはこっちでやる。お前には200万円渡すからこれで終わりにしてくれ!」

>> 解決例
200万円でどうか?は遺産分割の提案です。
実際の遺産や負債の状況を確認してから相続放棄や遺留分を含め相続について検討されたら良いでしょう。

【弟Fの主張】
「この家の所有者は亡くなった親父だが、今までずっと俺の家族が住んでいる。売却なんて考えていないから遺産分割なんて出来ないよ!」

>> 解決例
被相続人所有の家屋なら遺産分割の対象です。住宅の不動産評価額を含めた財産目録書を作成しましょう。家屋の分割でFさんが相続するなら代償分割(法定相続分を他の相続人に支払う)という方法があります。

【兄Gの主張】
「父親の全財産は共同で仕事をしていた俺の貢献があればこそ。特別寄与分が認められるはずだよ。父親の遺産は全部俺の物だよ!」

>> 解決例
財産目録を作成しましょう。築いた遺産に寄与分が認められると遺産から特別寄与分が渡され、残りの遺産を寄与者も含めた全相続人で分割します。ですが全遺産の寄与分は認められないでしょう。合意が出来なければ家庭裁判所に申立てしましょう。

【兄Hの主張】
「母親が亡くなったのはもう8年前。時効だから今更遺産分割なんて出来ない。この家や遺産は生前からここに住んでいる俺のものだよ!」

>> 解決例
遺産分割協議をするのに時効はありません。どうしても協議をすることに同意しないなら家庭裁判所に調停か審判の申立てをしましょう。

【母Iの主張】
「昨年死亡した夫名義の定期預金が出てきた。年金だけの生活で苦しいから生活費に使っていいよね!」

>> 解決例
共有不動産の分割には協議が必要ですが、現金や預貯金は可分債権なので、全相続人の合意があれば分けて問題ありません。

【嫡出子Jの主張】
「親父が結婚していたのは母親だけ。正式に結婚していない相手との子には相続権なんてないよ!」

>> 解決例
認知されていた婚外子には嫡出子と同等の相続権があります。
これは被相続人の戸籍謄本で分かります。遺言書で死後認知された子にも相続権があります。
認知されていなければ父親の死後、3年以内に家庭裁判所に訴えを起こすことも可能です。

【子Kの主張】
「父の遺言書にそった遺産分割方法は、自分の遺留分割合を侵害している!」

>> 解決例
遺言書は故人の意思の表示ですので、法定相続に優先します。
法定相続では相続人が妻と子2人の場合、妻が2分の1 子がそれぞれ4分の1です。遺言書で「全財産をすべて妻に相続させる」と記載がある場合、そのまま全額を妻が相続しても良いのですが、子の遺留分としてそれぞれ8分の1について子から遺留分侵害額請求をされる可能性があります。